今後の地産地消(ちさんちしょう)について考える

地産地消とは

「地産地消」という言葉は農林水産省生活改善課(当時)が1981年(昭和56年)から4ヶ年計画で実施した「地域内食生活向上対策事業」から生じた言葉だそうです。

※wikipedia 地産地消より

そして、現在 農林水産省では 『地産地消とは、国内の地域で生産された農林水産物(食用に供されるものに限る。)を、その生産された地域内において消費する取組です。食料自給率の向上に加え、直売所や加工の取組などを通じて、6次産業化にもつながるものです。』と説明されています。

 

新しい言葉だと思っていましたが、30年以上前から使われているんですね。

私が住む長野県飯田市も農業に携わる方が多いので、耳にする機会が多く馴染みのある言葉です。

30年前と今では地産地消を継続する為の環境が大きく違って来ている

地域で穫れた農作物を地域で消費する。とても良い考え方ですし「地産地消」という言葉の響きも良い。

しかし、この言葉が生まれた30数年前と現在では「地産地消」を継続していくための環境が大きく変わっていますよね。

日本中どこの地方も軒並み少子高齢化で人口が減少、地産する事はできても地消する消費者が不在なので

商売として成り立たない「地消=地商」でなければ続かない訳ですから当然です。


だから若手農家さんは、地域で作って東京で売る「地産東商」やネットで売る「地産web商?」にシフトしている方も増えています。


そんな背景もあるので、webデザイナーの小久江由香さんと、わたし尾沢が運営させていただいている

JimdoCafe信州にも農家さんの参加が多いですし、ミラサポエキスパートバンクを利用して、加工品の商品開発や農園のホームページについて個別指導をご希望される方も同様に増えています。

地産地消を地産地商に変換して継続していくために必要なのは?

30数年前に生まれた言葉「地産地消」を何の工夫もなく継続していくのは難しい社会。

知消を地商に変換し継続していく為に必要な事、それはコレではないか?と私は思っています。

書家 真水さんが書いてくださった「ちさんちしょう」
書家 真水さんが書いてくださった「ちさんちしょう」

知産知生(ちさんちしょう)

知恵を産み、知恵を生かす。

知産知承(ちさんちしょう)

知恵を産み、知恵を継承する。

知産知昇(ちさんちしょう)

知恵を産み、知恵を昇華させる。


この「ちさんちしょう」は約10年前、私がカレーの大原屋の開業準備を始めた頃、どのようにして地域の食材を取り入れていくのか?を考えていた時

地産地消の限界が感じられ「ふっと」降りてきた言葉です。


「地産」を農作物だけと捉えず、そこに生きる人も貴重な「産物」として捉える。

そして、そこに住む人々が産む「知恵」を貴重な財産として捉え、生かし、継承し、昇華させる。


何もかも今までと同じでは「あらゆる事が行き詰まってしまう」そんな時代です。

価値のある知恵から学び、自らが変わらなければ何も解決されません。


今、私がプロデューサーとして、専門家として指導に当たらせていただいている事が

多くの方の「ちさんちしょう」の後押しになるよう

今後もわたし自らが変わり続け、自身の「ちさんちしょう」を確立していきたいと思います。


・中小企業庁ミラサポ専門家

・長野県中小企業振興センター専門家

・エキスパートバンク専門家

・JimdoCafe信州代表

・カレーの大原屋店主

活動実績

 長野県の田舎にある飲食店

コンサルタントが【首吊り物件】と口を揃えるほどの

超悪立地の店「カレーの大原屋」をネットとリアルを融合させた

独自のコミュニケーション手法を用い「地元の小さな観光地」

と言われるまでに認知度を高め、ご当地カレーの店として運営。

並行してカレーをテーマにした商品開発も手がけロングセラー化。

 実店舗の運営で培った実践ノウハウを、中小企業、個人店舗が

「実際の現場に落とし込める具体的な形」でアドバイスを行い成果につなげた実績が認められ、商工会議所、商工会、各種団体で講師を務める。

現在では、長野県を中心に、東京、名古屋、関西など各地で、年間300名を超す(2013年、2014年)個別指導を行っている。



長野県中小企業振興センター・ミラサポ・エキスパートバング認定専門家 中小企業や個人事業のプロデュースを行なっております。

あなたのお仕事をエンタメ化するプロデュース

尾沢 あ.き.ら.

www.ozawaakira.com